2025年11月勉強・情報交流会アクセシブル・ツーリズム派遣型セミナー開催“アクセシブルツアーを知り、ツアーを造成するための第一歩”

11月19日、東京都の派遣型セミナー制度を利用し、弊社登録スタッフ向けにアクセシブル・ツーリズムセミナーをオンライン・オフラインで開催。講師には、ユニバーサルツーリズムに深く関わる、渕山知弘さんをお招きいたしました。


渕山さんは大手旅行会社での勤務経験があり、30年間勤務されたうち、22年間バリアフリー旅行・ユニバーサルツーリズムに携わった経験をお持ちのスペシャリストです。現在は培った知識と経験を活かし、全国の自治体、企業、学校等のユニバーサルツーリズム推進に携われています。

今回の講座では、「ユニバーサルツーリズムとは何か」という根本的なテーマからスタート。障害の度合いだけでなく、その人によって必要となるものの違い、一辺倒にはまとめられない難しさや、現実的にあるハードル、ユニバーサルデザインについてなど、具体的に話に触れていただきました。

そしてユニバーサルツーリズムの話となり、海外のバリアフリーについて、ビジネスを成立させるための課題、日本での旅行に対する今後の考え方、また満足度を高くするための工夫や、クレーム・ご不満を生まないための必要なことなど。プロならではの経験談と、有益な情報をたくさん共有いただきました。

障害のある方が参加できるアウトドアやアクティビティの事例紹介では、視覚障害をお持ちの方にパラグライダーやリゾート地での体験をどのように実現したのか、実際のエピソードをもとに、映像や写真をもとにお話しいただきました。渕山さん自身が身体を張って実現にいたったこれらの事例からは、よりリアルな裏側を知ることができ、非常に貴重な学びとなったかと思います。

特に印象深かったのは美術館の「タッチツアー」のお話です。海外や日本の一部の美術館では、視覚に障害をお持ちの方が事前に申請することで、実物やそのレプリカに触ることができるといった取り組みをされているとのこと。「目でみて楽しむ」という固定概念を捨てることで、違う角度から実現させる、これらはユニバーサルツーリズムに絶対的に必要な考え方だと強く感じました。

また、地域の事業者との連携についても紹介があり、立場ごとに“見えているもの”が異なる中で、どのように協力体制を整えていくのかという視点は、多くの参加者にとって大きな気づきとなったようです。

最後には質疑応答の時間が設けられ、現実的に問題となる“壁”に関する内容にも深く触れられました。支援に関わる人が特に気になるテーマであったこともあり、参加者が積極的にメモを取る姿が見られました。

終了後には“もう少し聞いてみたい”という声も多く、学びのある時間となりました。

今後もAMUSEでは、皆さまのスキルアップや日々の仕事に役立つヒントとなる勉強・情報交流会を、定期的に開催していきます。
※面談済みの方に向けた、無料の勉強・情報交流会です。

講師:渕山知弘(office FUCHI)
公式サイト:https://officefuchi.amebaownd.com/
office FUCHIの本講座に関する記事:https://officefuchi.amebaownd.com/posts/58145801/

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次